ペットの病気と感染

ペットの病気が人間にも感染するというと、室内でペットを飼っている人達は心配するかもしれません。相当な動物好きでペットをかわいがっている人でも、動物と人間の病気は違うと決めつけている場合が多いからです。しかしどんな伝染病であっても、病原菌の感染があって発病するのですから、常にペットを清潔に管理し、各種の予防接種を定期的に受けていれば、危険はさけられます。これは動物ばかりだけでなく人間にもあてはまります。実際には動物と人間との病気が共通する病気がいくつかあり、それを人獣共通伝染と言ってます。人獣共通伝染のなかで一番恐ろしいとされているのが狂犬病で、名前の中に犬という字があるために、犬の病気だと考えられがちですが、哺乳類全般の病気です。日本にはもう長い間発生していませんが、大陸などでは今でも発生しているので、旅行の際には気を付けましょう。日本では予防接種が法律で義務づけられているので、発生がないといっても守らなければなりません。
レプトスピラ病は、人間ではワイル氏病として知られている病気で、主にドブネズミがこの病原のスピロヘータ運ぶと言われています。犬の食器に残りかすなどが付いているとネズミが来て、尿や糞を落とし、犬に感染する場合があるので食器は放置しないことです。また人間には小さな傷から感染するので、その辺の注意が必要になります。
猫科の動物だけが人間に感染力のあるオーシストを排出することで問題になる病気にピロプラズマ病があります。ネズミやブタの生肉から猫に感染すると言われています。また猫の便にオーシストが出ても排便したてのときは感染力がないので、早く片付ける方がよいです。特に妊娠初期の婦人はこの病気に要注意です。
オウム病は、小鳥からうつるウイルス性の肺炎です。小鳥に口うつしに餌を与えてはいけません。

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