子犬の育て方

子犬を飼いはじめた人は、その子犬がそれまで過ごしてきた環境を考えてやりましょう。その日まで親兄弟と一緒に生活してきた子犬は、急に一匹となって不安にかられるばかりでなく、子犬は一匹になると体温調節もうまくできなくなります。それまでは寒くなると親兄弟と重なりあい、暑くなればバラバラになり体温の調節をしていたはずです。そこで、親兄弟の代わりになるものとして、かなり暖かい季節であっても、ビンなどに湯を入れ、布で巻いた湯たんぽを置いてやる必要があります。体が冷えてくると、うまいぐあいにその上に乗って休むようになります。それでも落ち着かない時には、カチカチと音のするアナログの時計をタオルに包んで湯タンポといっしょに置いてやるとよいでしょう。それまで、親の心臓音を聞きながら生活してきた子犬にとっては、これが意外と効果を発揮します。それ以外にも子犬を安心させるためには、親の匂いのついた布を敷いてやると効果があります。
子犬の食品も、最近ではいろいろな種類が出回っていますが、生産日が新しいものから購入することが大切です。与え方や量についてはそれぞれ表示があるはずですが、売り場の人の意見も参考にするとよいです。新鮮度を重視するならば子犬の場合であっても、手づくりの食事を与えてやるに越したことはありません。しかし、いくら子犬であっても犬は肉食動物なのと、10カ月もすればたちまち成犬に成長するということを忘れないようにしましょう。とくにタンパク質とカルシウム、ビタミンA・Dが不足しないように注意したいものです。でんぷん質が多いと消化不良の原因となりますが、またカルシウムが必要だといっても、便が白くなるようだったら、カルシウムのやり過ぎなので、少し控えましょう。

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