犬の寄生虫・皮膚

犬にノミが付いたといっても飼い主にとっては特に寄生虫が付いたと考えないのが普通です。しかしノミも皮膚につく寄生虫にかわりありません。また、犬のノミと人間のノミは別物なので、人間を咬む事はないと思っている人も多いかもしれませんが、犬のノミに咬まれると激しいカユミがあります。犬のノミの卵は、犬の毛に産みつけられ、幼虫は1mmぐらいのウジです。家の中ではじゅうたんや部屋の隅などで、外では少し乾いた土の中で、犬の体から落ちてきたフケや糞便などを食べて成長し、蛹から羽化して成虫となり犬にとび付きます。ダニ類は非常に種類が多く、どこにでもいる虫で、例えば古いドッグフードにも粉ダニがいると言われています。粉ダニは哺乳類を咬むことはありませんが、これがつくと天敵であるツメダニが発生し、これが温血動物を咬むので気を付けましょう。猟犬や野原にいる犬などには、黒褐色の大きなダニがくい込むようについている場合がありますが、その他にも、羽虫やシラミの仲間など犬には寄生しやすくなります。また、ダニやシラミの仲間で耳だけに寄生する耳ダニがあります。これは激しいかゆみを伴い、外耳炎を引き起こすこともあります。ノミやダニを駆除するのは、犬を室内で飼っているならば、まず室内を掃除することです。念入りにクリーナーをかけ、中のゴミを溜めずに捨てましょう。それから駆除用のパウダーを使い、その後シャンプーします。最近では首輪をしておくだけで、ノミやシラミの駆除や予防のできるものも売り出されています。その他には皮膚の中にくい込んでしまうカイヤン虫やアカラスは、かゆみだけでなく皮膚炎を伴うので、適当な処置と投薬が必要です。いずれにしても犬を清潔にし、常に体をきれいにしておくことが一番です。

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