犬の飼い主の注意

飼い犬に咬まれて傷を負ったり、吠えられて転倒しケガをしたなどの事故が後を絶ちません。しかも被害者が飼い主に損害賠償請求するといった例も少なくはないようです。訴訟を起こされた飼い主は、大抵の場合、家の犬はおとなしい性格でいままで他人に危害を加えたことなど一度もありません。などと犬の保管上の落ち度がないと弁明しますが、その犬がふだんから大人しく、他人に危害を加えた事がないと分かっても、このような飼い主の言い分を認めた裁判所の判例はほとんどありません。むしろ逆に、飼い犬に襲われて逃げる途中に車にはねられて重傷を負ったとか、近所の犬が毎晩うるさく吠えて病人が不眠症になり病気が重くなったなどの訴えにも、飼い主の責任として損害賠償の請求を認めた判例もあります。このように飼い犬が他人に危害を加えた場合には、どんな理由があるにせよ、飼い主は損害賠償責任を逃れることはできません。飼い主はこうした事件を起こさないためにも次ぎのことに注意しましょう。

犬を鎖につなぐ場合は鉄の鎖などの丈夫な器具を使い、鎖の長さやつなぎ止める場所に気をつけ、通行人や子供、来客者に危害を加えないよう気を付けましょう。

散歩に連れ出す場合に万が一、犬が興奮したときでも十分に取り押さえることができる人を選び、力の弱い子供や老人、女性にまかせないようにしましょう。リードやロープは短く持って、常に取り押さえやすい状態で連れ歩き、人通りの多い場所は絶対に避けましょう。また、かみつく癖のある犬には必ず口輪をはめましょう。

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