犬にかまれない方法

犬は飼い主や可愛がってくれる人には従順になっても、知らない人に対しては馴染まないことが多く、獣性を秘めた動物であることには変わりありません。番犬として役立つのもそのためです。犬は縄張りを侵されたり、危害を加えられたりしたときや、またその恐れがあるときは、防衛本能から逃げて身を守るか、逆に攻撃に転じます。それというのも犬には相手が強いか弱いか見抜く力があり、事故の被害者が子供、主婦、お年寄りの順に多く、男性に少ないのもそのためです。また、犬は狩猟本能の強い動物で子供などが、犬を見て急に駆け出したりすると追いかけ、噛み付いたりするのは猟犬としての習性の表れです。その上、血を見るとますますいきり立つという狂暴性を秘めています。また、飼われていることに馴れた犬は、自らエサを求めることを知らず、人間に訴えかければ貰えるものと思っています。しかも、弱い者を狙うので、子供や女性が食べ物を持っていれば、襲い掛かるようにして食べようとします。このような場合には怖がって泣いたり、逃げ出そうとすると噛み付かれることがあるので要注意です。こうした犬の習性や本能を知って犬に接することが犬の事故防止につながるのですが、少なくとも知らない犬に不用意に接近したり、中途半端にエサを与えたり、急にかけ出すことは止めなければなりません。また、頭をなでてやるつもりで手を出すと、攻撃されると思い向かってくることがあるので要注意です。

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